そういえば子供だったころ 夕焼けはボクのコーチだった
「大丈夫。あしたも晴れるよ」
ボクは遠足の用意をしたり 運動会の用意をして眠った

そういえば ボクは子犬のコーチをした
じっと観ていると そいつのしたい事がわかったし
やつにも ボクの気持ちがわかっていたなぁ

弟のコーチをしたことだってあるぞ
母さんが忙しくて 怒り出しちゃったとき
泣きじゃくりながら 弟はボクにいっぱい話した
次の朝 ボクが母さんに伝えたら
母さんは 弟に頬づりして謝った
弟は 欲しいものをゲットしてご機嫌
ボク? そりゃ悪い気はしなかったさ

そういえば田舎のお祖父ちゃんも ボクの大事なコーチだった
静かな寒い冬の夜 布団のなかで ボクにいっぱい質問をした
「学校は楽しいか?仲良しはどんな子だい?いちばん喧嘩をするヤツは?」
お祖母ちゃんは ボクがしたいことなら何でもオーケー
したい事って 普段東京ではできない 田舎の珍しい仕事の手伝いだけど
石臼をまわしたり 脱穀機に稲をいれたり 大人がすることをさせてくれた

そうなんだ 「答え」はいつでもボクに寄り添っていた
ボクは新しいことを憶えたくて わかった事をできるようになりたくて
できたら弟に教えたくなって みんなが一緒に笑ってくれた

いつの頃からだろう 「教えてもらうこと」が嫌いになったのは
ボクの答えでは 「ちがう」と言われるようになったし
「こっちがいいんだよ」と言われて違う気がしても
それを選んだほうが 楽になった
「そういうもんだ」と過ごすようになった
「そうしていれば まあまあ行ける」と思ったのだろうか
ボクはいつ 自分で決めることを 怖がるようになったのだろう
いや 怖がっていたわけじゃない
皆がそうしてきたからそうする それが常識だからそうする
これまでの社会がそうだったから みんな我慢して大人になったのだから
ひとりだけ違ったら シカとされるから....

別にいちいち そんな事も考えなかったさ
とにかく 一目散に勉強して しかるべく就職して
仕事もこなしてきたから 今があるんじゃないか

難しい事を考えて わからない理屈をこねて それが楽しかった学生時代
そのまんまだったあいつは今 どこで何をしてるんだろう
親が期待しまくってた ガリ勉だったあいつ
悪ぶってクラスを かき回していたあいつ
とりすまして われ関せずで 海外に飛び出していった彼女
いじめられてたくせに 料理が得意で 今は活躍しているあいつ

いつの頃からだろう 「わかっているつもり」になって
「わからないこと」も気にならないで
「何がわからない」のかも考えなくなって
深いコミュニケーションをしなくなっていたのは......
やるべき事はやっているつもりで 他人ができないのはおかしいとおもい
自分ができない事には 理由をたくさん考えていた

そして
なんて気持ちがいいんだろう 自分の本心をわかってもらえるということは
なんて嬉しいんだろう 部下と 考え方の違いをシェアできるのは
なんて楽しいんだろう 妻や子供たちに 質問や相談ができるということは
なんて小気味がいいんだろう 上司に得意先に 自分を認められるというのは
長い事 忘れていたように感じる 納得いくまで考えること
気が済むまで 話し合うこと
自分とは全く違った 視野を得ること
自分が わかってあげられること
身体と精神のバランスの微妙 変化を楽しめるゆとりや満足
問題意識が課題解決へと スイッチオンする瞬間

ボクは改めてボクの「物語」を紡ぎ始めた
そして それぞれの物語も楽しみ 人生を創造だと感じる
これまでの時間を体験の中に流し込み
仕事の中でも 生活の中でも 新しい鋳型もつくるし 新しい言葉もつくる

それが 恊働作業だと言う実感 未来を共有しているという手応え

コーチングは それを可能にする 小さな入り口だった

元気のでる詩
その1:子犬
そういえば子供だったころ 夕焼けはボクのコーチだった 「大丈夫。あしたも晴れるよ」ボクは遠足の用意をしたり 運動会の用意をして眠った そういえば ボクは子犬のコーチをした じっと観ていると そいつのしたい事がわかったし やつにも ボクの...
その2:笑顔
気が強かったわ 子供の頃から 負けるのはきらい 一番じゃなきゃいや だけどそのかわり 積極的になんでもやった 泣き虫ユキちゃんの背中から 毛虫も どけてあげたし ジャングルジムに登って 降りられない タクちゃんを 助けにもいったもの...
その3:起業
起業したのは20代の中盤 僕は芸術を諦めて 経営の世界に飛び込んだ そしたらそこは、芸術以上の芸術の世界 ひとりで描くのは孤独だけれど ビジネスの世界はカラフルで 刺激に満ちて 音楽も高らかに鳴り響いてた 僕は自分をアーチストではなく...
その4:天使のキス
生まれたばかりの 赤ちゃんがね すやすやと眠りながら にっこりと微笑む時って 天使がキスを しているんだって 星の王子さまのことばじゃないけど「ほんとうに大切なものは 目に見えないんだね」ってこと 大きくなっても 忘れないための 贈り物...

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